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大動脈瘤はどうやって見つける?検査の種類と早期発見のポイント
Author :東京Dタワーホスピタル 心臓血管外科部長 木内 竜太

大動脈瘤は進行しても自覚症状がほとんどなく、破裂した時には命に関わる危険な病気です。
そのため「破裂する前にどう見つけるか」が非常に重要です。
この記事では、大動脈瘤の検査方法や見つけ方について、医師監修の内容をもとにわかりやすく解説します。
大動脈瘤については下記の記事もご覧ください。
関連記事:大動脈瘤の原因とリスクとは?破裂を防ぐために知っておくべき症状と予兆
目次
なぜ大動脈瘤の検査が重要なのか?
大動脈瘤は症状に乏しいため、健康診断や他の病気の検査中に偶然発見されることも少なくありません。
破裂してからの治療成績は極めて悪いため、破裂前に発見し、適切な治療や経過観察につなげることが命を守るカギです。
大動脈瘤はどの科を受診すべき?
大動脈瘤の疑いがある場合や健診で指摘を受けた場合は、循環器内科や心臓血管外科の受診が推奨されます。
専門医による診断では、病変の部位や大きさ、破裂リスクを正確に評価するための精密検査が行われます。
大動脈瘤の主な検査方法
画像診断が基本
大動脈瘤の診断は主に、画像検査から行います。動脈瘤の大きさ、形、位置関係を把握し、治療方針を決定します。
超音波検査(エコー)
腹部大動脈瘤のスクリーニングに有効で、体への負担が少なく短時間で結果が得られます。健診にも含まれることがあります。
CT検査
CTは大動脈瘤の位置や大きさ、周囲の血管や臓器との関係を詳細に把握できます。造影剤を使用した造影CTは、治療計画にも欠かせません。
MRI検査
放射線被曝がなく、血管や瘤内部の状態を詳しく描出できます。時間はかかりますが、アレルギーや腎機能に配慮が必要な場合に有効です。
大動脈瘤検査のタイミングと対象者
高リスク群への定期検査
次のような方は定期的な検査が推奨されます。
- ・65歳以上の男性で喫煙歴がある方
- ・高血圧、動脈硬化、糖尿病などの生活習慣病がある方
- ・家族に大動脈瘤の既往がある方
健診でのスクリーニングの活用
胸部X線や腹部エコーなど、一般的な健康診断でも発見される場合があります。
「要精密検査」となった場合は放置せず、速やかに専門医を受診しましょう。
大動脈瘤が検査で見つかった場合の対応
大動脈瘤が見つかっても、必ずしもすぐに手術が必要なわけではありません。
瘤の大きさや拡大スピードによっては、薬物療法や生活習慣改善を行いながら経過観察することもあります。
重要なのは定期的な画像検査で変化を見逃さないことです。
まとめ|大動脈瘤検査で早期発見を
大動脈瘤は検査でしか見つからないことも多い病気です。
特に高リスク群に該当する方は、無症状でも一度は検査を受けておくことをおすすめします。
次の記事では、大動脈瘤の治療方法について詳しく解説します。
関連記事:大動脈瘤の治療は?人工血管置換術とステントグラフト内挿術を比較解説
東京Dタワーホスピタルでは、CTやMRIなどの高度な画像診断機器を備え、心臓血管外科専門医が診療を行っています。
少しでも気になる症状やご不安がある方は、お早めに当院までご相談ください。

この記事を書いた人
木内 竜太
Ryuta Kiuchi
専門分野 成人心臓血管外科全般
心臓血管外科部長の木内と申します。医学部を卒業後、現ニューハート・ワタナベ国際病院総長の渡邊剛先生が主宰する金沢大学心肺・総合外科に入局し、大学や関連病院にて研鑽を積み、現在に至ります。
今までの豊富な経験から、同じ疾患でも患者さんそれぞれの年齢、体力、病状等に応じて、最適な術式・アプローチをご提案させていただきます。
大切な心臓は一つしかありません。治療の事でお悩みならば、まずは当院にご相談ください。

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